本フレームワーク jsWaffle は、PhoneGap を参考にして作りました。では、PhoneGapと何が違うのか紹介します。
PhoneGap(Android版)も、Androidのブラウザコンポーネント(WebView)を拡張して作られていますが、jsWaffle も同じブラウザエンジンを利用してHTML/JavaScriptの表示を行っています。
2010年11月の時点で、PhoneGapのAndroid版を動かすには、RubyやApache ANTのインストールに加え、環境変数を書き換えるなど、非常に面倒な作業が必要になります。筆者は、PhoneGapをインストールだけでトラブルをたくさん経験し非常に疲れました。
jsWaffle ならば、Webブラウザから直接アプリを一発でインストールできます。(しかしながら、EclipseとAndroid SDKのインストールは必要になるので、これは今後、ナビを用意するなど、親切にしたいです。)
PhoneGapは、コマンドライン版のRubyを利用してプロジェクトの生成を行っています。多くの人にとって、コマンドラインからの操作は面倒ですし不慣れです。jsWaffleなら、Adobe AIRを利用した、見慣れたフォーム画面から操作できるので非常に簡単です。
残念なことに、2010年11月の時点で、PhoneGapのAndroid版は、センサーやその他の機能の一部が動きません。たぶん、将来のバージョンでは修正されると思いますが・・・。(とにかく、筆者は、PhoneGap Android版に絶望したところから、この開発を始めました。)
jsWaffle は最低限のテストを行っているので、そこそこ動くと思います。え?動かない?そんなときは、開発者までメールください。すぐに直します。(開発者のメルアド)
jsWaffle では、現在のところ、Android版のみがリリースされています。その分、Androidに特化した拡張機能を多く提供しています。
→マニュアルをご覧ください。
以上、PhoneGap と jsWaffle を比較しました。PhoneGap の方が知名度もあり、iPhoneにも対応するなど汎用的です。しかしながら、jsWaffle は、GUIでプロジェクトが作成できる点や、インストールが簡単な点など、とにかく手軽に始めたいユーザーには適しています。
また、Androidに特化した各機能を用意しているので、とにかくAndroidのネイティブアプリをさくっと作りたい方にはオススメできます。